2008/3/24 月曜日

アントニオ・ネグリ氏とジュディット・ルヴェル氏の来日中止に関する共同声明

Filed under: ネグリ@東京芸大 — 世話人 @ 15:11:19

2008年3月24日 東京大学においてネグリ氏来日阻止に関する記者会見が行われ、以下の共同声明文が発表されました。

アントニオ・ネグリ氏とジュディット・ルヴェル氏の来日中止に関する共同声明

私たちは、哲学者アントニオ・ネグリ氏と彼のパートナーであるパリ第一大学准教授ジュディット・ルヴェル氏の来日を、ネグリ氏の招聘元である国際文化会館とともに準備し、それぞれの大学において両氏が参加する公開あるいは非公開での講演と討論を企画してきた者である。2008年3月20日から4月4日の日本滞在中、両氏は私たちをはじめ、さまざまな人々と思想的・学問的・文化的交流を行う予定であった。しかし両氏は、現在にいたるまで日本に入国していない。

私たちはその責任がひとえに日本政府にあると考える。外務省は入国予定の3日前、3月17日になって、それまで数ヶ月来国際文化会館とネグリ・ルヴェル両氏に伝えていた「入国査証は必要ない」との言を翻し、査証申請を行うよう要求してきた。そして、出発直前の極めて慌しいスケジュールの合間をぬって両氏から申請が行われるや、今度はネグリ氏に対し、自分が「政治犯」であった「書類上の根拠」を示せと要求したのである。入国管理法第5条4項「上陸の拒否」(「1年以上の懲役もしくは禁固またはこれらに相当する刑に処せられたことのある者」は「本邦に上陸することができない」)の但し書き(「政治犯罪により刑に処せられた者は、この限りではない」)による「特別上陸許可」を認めるためである。
アントニオ・ネグリ氏が「政治犯」であることはすでに国際的に承認されている事実である。彼は欠席裁判により有罪を宣告された——これは刑事裁判にかんしては「国際人権規約」上無効である——うえ、「国家転覆罪」というまさに「政治犯罪」の廉により、実行行為をともなわない思想上の影響という「道義的責任」を問われて、有罪とされた。だからこそ、フランス政府は1983年から1997年の14年間にわたり、イタリア政府からの身柄引き渡し要求にもかかわらず、ネグリ氏を保護したのである。その際、ネグリ氏に対して「政治亡命者」の法的身分が与えられていなかったとしても、それはフランス政府独自の外交的判断にもとづくものであって、ネグリ氏が「政治犯罪により刑に処せられた」事実をいささかも揺るがすものではない。ネグリ氏は1997年7月、現在もなおイタリアに存在する近過去の「政治犯」問題に一石を投じるべく、フランスからイタリアに自発的に帰国し、服役するが、これは彼が「良心の囚人」となったことを示しているのであり、すべての刑期を終えて完全自由の身となった2003年10月以降は、現在まで22カ国を歴訪し、そのどこからも日本政府からのような要求を受けたことはない。
さらに私たちにとっては、もう一つ看過しえないことがある。ジュディット・ルヴェル氏は短期滞在の場合には査証を免除されるフランス人であり、かつ「上陸の拒否」を云々できるような前歴はないにもかかわらず、その彼女にまで、外務省が査証申請を要求したという事実である。
ネグリ・ルヴェル両氏の来日をめぐる以上のような経緯に鑑みれば、今回の日本政府の対応は、両氏に対する事実上の入国拒否を企図するものであったと判断せざるをえない。かくして私たちとネグリ、ルヴェル両氏は、世界の22カ国ですでに行われ、これからも増えていくにちがいない国境を越えた思想的・学問的・文化的交流の機会を奪われた。両氏の移動の自由が侵害され、関係者すべての思想信条・学問の自由が侵された。私たちは強く抗議するとともに以下の点を日本政府に求めるものである。

(1) 入国3日前に前言を翻して査証申請を求め、アントニオ・ネグリ氏とジュディット・ルヴェル氏に甚大なる精神的苦痛を与えた点について、外務省は彼らに謝罪せよ。
(2) 法務大臣は今回の事実上の入国拒否の非を認め、責任を持ってアントニオ・ネグリ氏の過去の罪状を入管法上の「政治犯罪」と認定し、すみやかに「特別上陸許可」を与えよ。
(3) 日本政府は署名各大学の事業当事者、学生、聴衆の研究・学習・知的 交流の機会を奪ったことを認め、謝罪せよ。

2008年3月24日

京都大学人文科学研究所・人文研アカデミー「アントニオ・ネグリ講演『大都市とマルチチュード』」(3月25日) 
実行委員会:大浦康介、岡田暁生、小関隆、王寺賢太、久保昭博、藤原辰史、市田良彦(神戸大学)、廣瀬純(龍谷大学) 

大阪大学GCOE「〈ジェンダーとコンフリクト〉プロジェクト」+大阪府立大学女性学研究センター「女性学コロキウム」(3月26日)
牟田和恵(大阪大学)、伊田久美子(大阪府立大学)

東京大学ネグリ講演会「新たなるコモンウェルスを求めて」(3月29日)
準備委員会:姜尚中、吉見俊哉、上野千鶴子

東京藝術大学「ネグリさんとデングリ対話」(3月29日/30日)
実行者会議:木幡和枝、坂口寛敏、毛利嘉孝、桂英史

お茶の水女子大学「ルヴェル・コロキュアム」(3月31日) 
戒能民江、竹村和子

2008/3/22 土曜日

【緊急報告】アントニオ・ネグリ氏来日中止の経緯説明会

Filed under: ネグリ@東京芸大 — 世話人 @ 14:31:52

3月21日に予定されていた、国際文化会館でのアントニオ・ネグリ氏の歓迎レセプションは、急遽、彼の来日中止の経緯説明会になりました。
当日の内容を、グローバルCOE『共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)』の西山雄二さんが報告しています。
【緊急報告】アントニオ・ネグリ氏来日中止の経緯説明会

2008/3/21 金曜日

アントニオ・ネグリ氏来日断念 連帯モチつき

Filed under: ネグリ@東京芸大 — 世話人 @ 21:33:06

2008年3月30日(日)午前11時〜 @東京芸大上野美術学部構内

おいしいモチのつき方

  1. 前夜から水にひたしておいたモチ米をよく蒸し、熱いうちに臼に移します。
  2. 杵でモチ米をよく突き回します。このとき、入感をじっくり点検し、邪念をホウムります。
  3. 力持ちでも弱い人でも、杵を頭上からまっすぐに振り下ろします。余計な力や曲がった力が入ると足下がふらつきます。このとき、当事者も周囲の人も腹の底から掛け声を発します。たとえば、貧! 戦! 共!
  4. 特異的な味のモチをつくには、クルミ、ダイズなど豆類を混ぜます。ほかにも、サベツ、カンリ、ヨビコウソクなどの名称の豆を混ぜると、いっそう複雑な味が楽しめます。
  5. 突いて、突いて、砕いて、砕いて、叩き、水をさし、また叩き、突く。良く粉砕されたこれらの豆は、栄養分も豊かで、成長に役立ちます。
  6. 突き終わったらモチを平らな板に思いっきり投げつけ、外側に粉をかけて封じ込めます。角棒ではなく、丸い棒でモチを打ちのめし、平らなモチを平等に切り分けます。
  7. このとき、躊躇なくスパッと切断すること。余ったモチが乾いて表面がヒビ割れたら、細かく粉砕して、二度と元に戻らないように低温のマルチチュード油でじっくり素揚げにします。

2008/3/20 木曜日

アントニオ・ネグリ氏来日中止について

Filed under: ネグリ@東京芸大 — 世話人 @ 15:49:18

2008年3月20日

アントニオ・ネグリ氏来日中止について

財団法人 国際文化会館
常務理事 降旗高司郎

このたびのアントニオ・ネグリ氏の招聘計画につきましては、多大なご協力を賜り、誠にありがとうございます。当会館は、民間レベルで文化交流・知的協力を推進することを目的に、さまざまな知識人・文化人の交流を推進してまいりました。その一環として企画いたしましたネグリ氏の初来日につきまして、誠に残念ながら、中止となりましたので、ご報告いたします。
当初、アントニオ・ネグリ氏の入国は、在フランス日本大使館より、査証(ビザ)なしで入国可能とのことで、私どもは受け入れ準備を進めて参りました。しかし、ネグリ氏がフランスを出発する予定であった3月19日の2日前の3月17日(月)に外務省から私どもへ連絡が入り、アントニオ・ネグリ氏は、査証なしで渡航することになっているが、昨今の入国管理をめぐる諸事情を鑑みると、査証なしで来日すると入国の際に拒否される可能性が非常に高いとの説明を受けました。私どもでは、ネグリ氏の日本入国を20日に予定しておりましたので、ネグリ氏に至急査証申請手続きを在フランス日本大使館でしていただきました。翌18日になって、再度、外務省より、今回のネグリ氏の査証発給に関しては、法務省入国管理局との協議の上で行われているとの連絡が入りました。つまり、入国管理局の許可なしには、在仏日本大使館は、ネグリ氏に査証を発給することはできないということです。
その後、法務省(入国管理局入国在留課)より、アントニオ・ネグリ氏の日本入国には、彼が政治犯であったことの正式な証明が不可欠であるとの連絡を受けました。ネグリ氏は、過去に、イタリア国内での政治活動に対して有罪判決を受けたことがあり、日本の「出入国管理及び難民認定法」の「上陸の拒否」の項目(第5条4項)に、「日本国又は日本国以外の国の法令に違反して、一年以上の懲役若しくは禁錮又はこれらに相当する刑に処せられたことのある者」は、「本邦に上陸することができない」とあるからです。ただし、この条項には、但し書きがあり、「ただし、政治犯罪により刑に処せられた者は、この限りではない」というものです。ネグリ氏の場合は、出入国管理法が定める「例外」に当たるため、それを証明する公式文書を提出するように、ということでした。入国管理局としては、この書類がない限りは、ネグリ氏の日本入国は認めることができないとのことでした。
私どもといたしましては、数日遅れたとしても書類が整えばネグリ氏の来日が実現できるということで、八方手を尽くしましたが、来日を実現するその書類(ネグリ氏が政治犯であったことを証明する書類)の入手そのものが難しいことが判明いたしました。その結果として、今回の招聘は断念せざるを得ないということになりました。ネグリ氏ご自身も、訪日できなくなったことは非常に残念であるが、過去の経歴の詳細に焦点があたる形での来日を実現することに対し懐疑的でおられる旨、伝えてこられました。この間、法務省や外務省、在仏日本大使館の担当官の方々にはネグリ氏の来日を実現すべく懸命に動いていただきましたが、このような残念な結果となりました。氏の来日プログラムの準備にこれまでご尽力・ご協力を下さった方々に感謝の意を表すると同時に、このたびの来日の中止に関しご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。ネグリ氏及びパートナーのルヴェル氏からのメッセージを添付いたします。

日本の友人たちへの手紙

皆さん、

まったく予期せぬ一連の事態が出来し、私たちは訪日をあきらめざるを得なくなりました。この訪日にどれほどの喜びを覚えていたことか! 活発な討論、知的な出会い、さまざまな交流と協働に、すでに思いをめぐらせていました。

およそ半年前、私たちは国際文化会館の多大な助力を得て、次のように知りました。EU加盟国市民は日本への入国に際し、賃金が発生しないかぎり査証を申請する必要はない、と。用心のため、私たちは在仏日本大使館にも問い合わせましたが、なんら問題はありませんでしたし、完璧でした。
ところが2日前の3月17日(月)、私たちは予期に反して査証申請を求められたのです。査証に関する規則変更があったわけではないにもかかわらずです。私たちはパリの日本大使館に急行し、書類に必要事項をすべて記入し、一式書類(招聘状、イベントプログラム、飛行機チケット)も提示しました。すると翌18日、私たちは1970年代以降のトニの政治的過去と法的地位に関する記録をそれに加えて提出するよう求められたのです。これは遠い昔に遡る膨大な量のイタリア語書類であり、もちろん私たちの手元にもありません。そして、この5年間にトニが訪れた22カ国のどこも、そんな書類を求めたことはありませんでした。

飛行機は、今朝パリを飛び立ち、私たちはパリに残りました。

大きな失望をもって私たちは訪日を断念します。
数カ月にわたり訪日を準備してくださったすべての皆さん(木幡教授、市田教授、園田氏——彼は日々の貴重な助力者でした——、翻訳者の方々、諸大学の関係者の方々、そして学生の皆さん)に対し、私たちは申し上げたい。あなたたちの友情に、遠くからですが、ずっと感謝してきました。私たちはこの友情がこれからも大きくなり続けることを強く願っています。皆さんの仕事がどれほど大変だったかよく分かります。皆さんに対しては、ただ賛辞があるばかりです。
パーティは延期されただけで、まもなく皆さんの元へ伺う機会があるだろう、と信じたい気持ちです。

友情の念と残念な思いを込めて……

ジュディット・ルヴェル
アントニオ・ネグリ

2008/3/18 火曜日

3.23 直前行動! 田中泯 場踊り 「世界堂々でんぐり」

Filed under: アートセル, ネグリ@東京芸大 — 世話人 @ 19:31:28

ネグリ氏が3月20日に来日します。

そして、23日には、<ネグリさんとデングリ対話>(29〜30日@芸大上野)の直前行動を兼ねて、田中泯サン1が新宿の大交差点きわで、現在各地で遂行しているシリーズ<場踊り>を敢行します。

歩行者天国重なる有象無象の街、新宿2丁目の大交差点で、街にマルチチュードの振動を波打たせませんか?

日時:3月23日(日)
時間:16時半〜18時頃まで
場所:新宿歩行者天国終点あたりにて
*新宿通り、伊勢丹角より一つ四谷寄りの交差点
*「新宿2丁目」と信号下に看板あり
*画材店 世界堂の角
<詳細・お問い合わせ>
Art Cafe
TEL: 03-6421-2622(当日:13時〜16時まで)
E-mail:info(at)artcafe.jp 
主催:<ネグリさんとデングリ対話>実行者会議 
協力:Art Cafe、舞踊資源研究所
助成:助成:芸術文化振興基金

  1. 田中サンは、30日正午から、芸大でもネグリ氏を歓迎しての踊り、13時からの[芸術とマルチチュード」シンポジウムの参加者でもあります。 []

2008/3/10 月曜日

当日整理券発行のお知らせ

Filed under: ネグリ@東京芸大 — 世話人 @ 9:37:35

30日に行われる「芸術とマルチチュード」(13時〜14時半)「大ラウンド・テーブル「マルチチュードか、プレカリアートか?」── この国の「路上」からトニ・ネグリを歓待する 」(15時〜19時)の開催にあたり、入場者数が会場収容可能人数を大幅に越えることが予想されますので、やむなく当日整理券の発行を行うことになりました。3月30日、午前11時より絵画棟前で当日整理券を発行いたしますので、お早めのご来場をお願いいたします。

なお、3月30日午前は、
・10時半〜:餅つきでネグリ氏来校歓迎
・12時正午〜:田中 泯ダンス・パフォーマンス<場踊り>

が行われます。

2008/2/14 木曜日

ネグリさんとデングリ対話 プレスリリース

Filed under: ネグリ@東京芸大 — 世話人 @ 17:00:51

報道関係のみなさま。
ネグリさんとデングリ対話 プレスリリースが出来ました。
13ページ、日英バイリンガルになっています。
ダウンロードしてご覧下さい。

ネグリデングリ プレスリリース PDF 1.3MB

※『ネグリさんとデングリ対話 プレスリリース』PDF 6ページ中、「アート・セル企画 田中 泯<場踊り> 3月30日(日)正午―13時」 が「正午ー15時」と時間が誤っていることが判明したため、修正いたしました。ご迷惑をおかけしたことを深くお詫びし、訂正いたします。(2月17日 午後6時30分)

2008/2/1 金曜日

ネグリ・プロジェクト公式チラシの完成!

Filed under: ネグリ@東京芸大 — 世話人 @ 20:21:41

ネグリ・プロジェクト公式チラシ(表)

ネグリ・プロジェクト公式チラシ(裏)

ネグリ・プロジェクト公式チラシが完成しました。

アントニオ・ネグリ氏が参加する、国際文化会館、東京大学、京都大学、東京藝術大学で行われるイベント情報がすべて掲載されています。

大学、学校関係施設、美術館、ギャラリー、書店、イベントスペース、カフェなどで2月8日より配布開始します。

同時にPDFファイルをダウンロードできるようにいたしました。
お持ちの、学校の、会社のプリンターで印刷して、とっておきの大切な人たちにお渡し下さい。

※A3サイズ、片面カラー、片面白黒、二つ折りです。

■チラシデータダウンロード:ネグリプロジェクトチラシ(PDF 3.2MB)

2008/1/23 水曜日

「アントニオ・ネグリ 反逆する時代の知性」と「<知識人>はいまなお可能か?」

Filed under: ネグリ@東京芸大 — 世話人 @ 5:36:44

アントニオ・ネグリ氏招聘元の国際文化会館で行われる、プレ企画とネグリ公開講演の申し込み受付が始まりました。※ウェブからの申し込みも出来ます。

『ネグリさんとデングリ対話@東京芸大・上野』の実行者会議代表・木幡和枝がパネラーとして参加する、アントニオ・ネグリ初来日記念プレ企画 パネル・ディスカッション “アントニオ・ネグリ 反逆する時代の知性”(2008年2月8日)

東京大学教授の姜尚中さんが司会し、ネグリ氏の友人でもある、神戸大学教授の市田良彦さんがコメンテーターをつとめる、3月22日アイハウス・アカデミー/牛場記念フェローシップ公開講演 <知識人>はいまなお可能か?(2008年3月22日)

どちらも、座席数に限りがありますので、お申し込みはお早めにどうぞ。

2008/1/19 土曜日

デングリチラシ第1弾完成!

Filed under: ネグリ@東京芸大 — 世話人 @ 2:31:28

みなさま、お待たせいたしました!

デングリチラシ第1弾ネグリさんとデングリ対話、デングリチラシ第1弾の完成です。
このイベントをいち早く、多くのお知り合いに知らせたいとご所望の方のために、PDFデータをダウンロードして頂けるようにいたしました。
デングリチラシ第1弾』よりダウンロード/プリントしてお配り下さい。表/裏、計2ページのファイルです。

チラシ第2弾、東京大学・京都大学・国際文化会館で行われるアントニオ・ネグリ初来日イベント情報も掲載する、ネグリ・プロジェクト公式チラシは2月初旬完成予定です。お楽しみに!

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