「ラボルド病院からデングリ病院へ?」

ネグリ氏と深い絆を持つF・ガタリ氏は、ラボルド精神病院における改革に立ち、精神医療と制度のあり方を根底から問い直しました。人間の精神の徴候、病を突き詰めれば、人間関係や文化、制度の問題に直面せざるをえません。病者を生み出す社会それじたいを治療すること、あるいは、人間とは「病める種(homo infirma)」であるということもできます。「看護」や「ケア」は、語源的に病人だけでなく貧困者や流刑人などの社会的弱者にも向けられていました。人間が不安定な存在であり、社会が病院であるとすれば、医療の場はもはや病院の中だけではない。病院は箱ではなく「デングリ」のように襞を内包する場、みずから自己展開する生命へと飛翔しなければなりません。

医療セルでは、緩和ケアやリハビリテーション、精神医療における臨床の場を横断します。そこでは近代合理性にもとづく医学では太刀打ちできない変容の多様性、方法の探求、関係性の変質が見てとれます。死にゆく者との対話、身体の自己組織化、疾病としての分裂的経験・・・生がつねに管理の手を逃れるのは当然のことかもしれませんが、あらゆる制度のなかで生きる私たちにとって、こうした特異な臨床の領域に傾注し、また専門性、障害を超えてコラボレーションすることは、「医療」というローカルなシステムの内部における深い創造性の海へと出帆することにほかなりません。

医療セルからのお知らせ

2008.02.29
シンポジウムmtg
2008.02.18
対話としてのスポーツ 途中経過
2008.02.12
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