【ネグリを通せ! 無数のネグリを】──〈移動の自由〉を要求する声明
【ネグリを通せ! 無数のネグリを】──〈移動の自由〉を要求する声明
アントニオ・ネグリ氏は、3/19の出発前夜、日本政府の理不尽な妨害行為によって来日計画を断念せざるを得なくされました。
フランスを発つ2日前、それまで一言も言及されなかった膨大な書類を用意し、自ら「政治犯」であることを証明せよ──と日本政府は言う。
しかし、この世界的に知られた政治哲学者の特異な経歴について、法務省当局が把握していなかったことなどありえません。それが、なぜ2日前なのか?
今日、思想信条によって裁かれた「政治犯」が存在することを公式に認める政府など、ありえない。しかも根拠とされる政治犯除外条項が、これまで「難民認定」忌避や移民排除のために極めて差別的に運用されてきたことも明らかです。加えて、フランス国籍のルヴェル氏には事前にヴィザが免除されていたはず。
そもそも、国際アムネスティも取り上げているように、「犯歴」とされた「アルド・モロ元首相暗殺事件への関与」が冤罪だったことも、今日では広く国際的に認められた事実となっています。
そしてこのことが、なぜ反G8行動に絡んで入国拒否をされた3人の後、7月のサミット先進国首脳会議が開かれる、その4カ月前に起きたのか?
【この非道を、私たちは訴えます】
今回の日本政府によるネグリ、ルヴェル両氏に対する入国妨害は、はっきりとした「政治弾圧」であること。そしてそれは、多くのアジア系移民たち、様々な難民たち、そして忌避された人々が奪われてきた「移動の自由」の歴史の中にあること。さらに、この「鎖国」状況の中で7月のG8サミット会議が開かれること。
「ノ、パサラン! 奴らを通すな!」と、かつてスペインの反ファシストたちは叫びました。私たちも言いましょう、「ネグリを通せ! 無数のネグリを」「移動の自由を!」──と。



