2008/3/11 火曜日

上映プログラム「反乱の証言」

Filed under: 映像セル — 映像セル @ 12:28:14

「反乱の証言」

「物語とは何の役のたつのか。出来事を待ち望み、それを構築しなければならない者の境遇に、ぼくたちの身を置き直すためさ。ここでこそ、マルチチュードは、マルチチュードの想像力の一切は、運動しているんだ。」

ネグリは、イタリアパトヴァに生まれ、後にパリで思考を鍛え、言葉をつむいだ。彼は『<帝国>』をはじめとする著書において、マルチチュードによる自治、すなわち特異性の増殖と協働という新たな構成的権力への移行を描いている。グローバル化に伴う脱領土化が叫ばれて久しいものの、具体的な活動は、時と場所による特異性を孕んでいる。そこで本上映会ではネグリの描く地図を片手に、日本の有象無象の民による運動の痕跡を見つめ直してみたいと考えた。
とはいえ、ここでは日本の運動史を包括するようなプログラムは目指していない。上映される作品群は60年代以降のいくつかの場所における活動の記録や記憶の断片である。67年高崎経済大学にて、学生側の視点からストライキによる権力との対峙を捉えた小川紳介は、その後辺田部落に住まう中で、成田空港建設をめぐる「闘争」のもとに揺れる人々の表情を、若者・老人・家族・集落など様々な角度から描き出した。改めて上映作品群を見てみると、運動を捉える視線そのものがカメラの単眼性から逃れ、複眼性を孕む物語へと向かおうとしてきた様がうかがえる。
ネグリを知った私たちがこれらの作品に触れることは、<今ここ>における特異性の増殖と協働を考える手がかりになるのではないだろうか。

上映作品

「圧殺の森」(3月30日(日)14:00~)

「三里塚 辺田部落」(3月29日(土)14:00~、3月30日(日)19:00~)

「山谷(やま)-やられたらやりかえせ」(3月29日(土)17:00~、3月30日(日)13:30~)

「幽閉者」(3月29日(土)19:00~、3月30日(日)19:00~)

「LEFT ALONE」(3月29日(土)16:30~)

「素人の乱」(3月29日(土)17:30~、3月30日(日)19:00~)

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